優雅に見える水面の白鳥、の足は水中で人知れずかくも踠く…
2024/11/3
出会ったのは10~数年前、旧柏道場の金曜日プロ練に行った時に(曜日まで覚えてる)
師匠に『岡田、お前カンナ知ってるか?』
と言われて
「知らないです。」
『この子なんだけどこれから育ててRENAを倒すから。』
言っていたのを鮮明に覚えています。
なぜならその時私は「え、この子があのRENAを…?」と思ったからです笑 ごめんなさい。
それから数年後、大晦日RIZINでカンナと鶴屋さんは本当にRENA選手を倒してしまった。
そこからも野郎ばっかりの鶴屋道場で女の子一人で練習するカンナは紆余曲折現役生活を10年やったそうな。
私もカンナとはたくさん練習しました。
現在彼女は27歳。この9月に引退試合を終えました。
そして昨日はオヤジがカンナの為に全力で用意した引退パーティー
なんと参列者は140人
業界の大御所に、リブートボクシングジム射場会長に、一番背筋が伸びたのは俺たちの地元のスーパースター高谷番長まで!
オヤジとカンナのこの20年の軌跡にとっても感動し、
涙ちょちょ切れるとっても素敵な会だったのですが
パーティー会場について席に座り、本日の式次を見た時に「選手挨拶1」「選手挨拶2」の文字がありまして
松根さん&扇久保さんだろうなという希望的観測と、、、
いや俺何にも言われてないしな、、、まさかな、、という一抹の不安感を抱きましたが
案の定、スーパーショートノーティス司令いただき急遽挨拶しろとなり
昨日彼女の引退パーティーで、僕が喋った内容というか言いたかった事を綴ってこのBlogを終わります。
blog冒頭にも書きましたが彼女はまだ27歳
多分カンナは突然の引退発表からこれまで200回くらい
『なんで引退するの?』
『まだ若いのに勿体無い』
『もっとできるでしょ』
という質問を投げられた事と思います。
【カンナランキング下から二番目の先輩】としての最後の責務
として一応、俺から説明しておくと
格闘家という職業はたくさん痛い思いをしなければいけない職業です。
ここでの「痛い」とは
女の子なのに顔面を殴られるとか、良い蹴りを貰うとか、関節を極められるとか、首を絞められるとか…
そんな痛みはどうでもよくて、はっきり言ってそんなものは痛いうちには入りません。
ではこの仕事やってて何が一番痛いかというと…
自分の試合結果の如何によって…
自分のことを信じて、自分のことを応援してくれた人達の期待を裏切ってしまうことが何よりも痛いんです。
その人達に少なからず残念な思いや悔しい思いをさせてしまい会場を後にさせてしまう事が
何よりも一番痛いんです。
そしてこの痛みは応援してくれる人たちが増えれば増えるほど大きくなっていきます。
カンナは10代の頃から大抜擢を受けてRIZIN大晦日の舞台に立ちました。
厳しいMMAの世界でいわば実力よりも知名度が先についてしまったが故に
カンナが10代の頃からあの小さな双肩に背負ってきた痛みは相当なものだっただろうなと想像に難くありません。
若くしてポジションを与えられそして担い、現役生活10年間背負ってきたカンナのこの痛みや苦しみにちょっとでも思いを馳せれば…
『まだ若いのに勿体無いまだ出来るよなんで引退するの』
なんて無責任な言葉はとても言えねぇなぁと思う次第であります。
本日ご参列の沢山の皆様この後カンナと会話する機会がありました時には
心からの労いのお言葉をかけてやってください。
以上、カンナの下から二番目に好きな先輩からでした。
カンナ本当にお疲れ様。ありがとう
土曜日16:00~INSTITUTEのキッズクラスの格闘体操教室の講師は浅倉カンナ先生ですよ!
※おじさんは参加禁止です笑
参加希望のキッズはジムまでお問い合わせください。
※おじさんが格闘技始めたい時は岡田&内藤&石井が教えますのでそちらもINSTITUTEまで
パーソナルトレーナー/オーナー
岡田 遼
錦糸町駅から徒歩4分のパーソナルトレーニングジム「RYO OKADA TOKYO INSTITUTE」。
オーナーの岡田遼によるトレーニング情報などを更新していきます!