誰でも挑戦するだろう。
あなたが費やした時間や努力が
報われないかもしれない場所で
同じ情熱、気力、モチベーションを持って継続できることそれこそを才能という。
と将棋の羽生善治先生は著書「決断力」の中で述べています(名著です。3周は読んだな)。
INSTITUTERの皆さん!!おはようございます!
デンバーに来て早1ヶ月が経とうとしております錦糸町パーソナルトレーニングジムTOKYO INSTITUTE岡田遼です。
このblogを読んでくださっている皆様にはもはや説明不要ですが
Over四半世紀の歴史の中で日本人が未だ1人たりとも登頂したことのないUFC連峰の山頂へ、遂に遂に王手をかけている若者のトレーニングキャンプに帯同しております。
なのですが、、
以下に続く今回の文章は現在デンバーで24時間一緒の若者とは別の若者が主人公です。
デンバーにいる若者のお話がお目当ての方へ、この先を読んでいただいてもご期待に添えるモノは出てこないのでここで脱落していただいて構いません。笑
ということで本題ですが、デンバーに来る直前に
デンバーにいる若者と同い歳の
INSTITUTEトレーナーの石井涼馬の試合がありました。
結果はギロチンチョークで絞め落とされて敗北。

これで3勝6敗。
以前、彼のプロデビュー2戦目かな?こっぴどく負けて救急搬送され
病室で涼馬がもう格闘技辞めますと言った折には
「キミは免許も取得できない力量で運転していて事故して何を落ち込んでるの?当たり前やん」
今、格闘技から逃げることは絶対に許さん。
と試合で滅多打ちにされ病院運ばれてるのに更に追い討ちをかけるように病室で激怒した私ですが
今回の試合後「もう(格闘技に)疲れちゃいました。」と口にする涼馬を叱咤激励して前を向かせるようなことはもう言いませんでした。
なぜなら今の涼馬は悔しがる権利も、現実に絶望する権利も十分に持っていい程頑張ったからです。
TBJでの練習はもちろんそれ以外にも今の自分を何か変えようと協栄ジムに通ったり、GSに通ったり…
練習中に大きな怪我をして、手術して、リハビリも頑張って、そこから復帰も果たした。

でも、報われなかった。
RIZINチャンピオン扇久保さん、カンナがいて、UFCチャンピオンになる達郎がいて、怜がいて、国内団体チャンピオンなんか何人いるの?ってほどゴロゴロいて…
数年前からTHE BLACK BELT JAPAN道場は
モノ凄い数の夢見る若者達が入会してきては消えていく。。
そんな道場の中でたったひとり涼馬に俺は惚れました。
彼は新入りにも関わらず(しかもクソ弱かったけど)、当時チャンピオンだったワタクシに「オマエがどれ程強いねん?食ってやる!」という気概丸見えで全身全霊でスパー挑んでくるハートの強さと、話すと素直で明るい性格、清潔感や爽やかさ、公務員辞めて格闘技で身を立てようと愛車のプリウスを売り払い滋賀からひとり上京してきたその覚悟に
自分はこの子と一緒に働きたい、INSTITUTEに欲しいと思いました。
頌貴に相談して、オヤジに石井を俺に預からせてくださいと言いに行きました。
目の届く範囲で強くしてやりたいと思ったし、INSTITUTEで働きながら駆け出し格闘家のほぼ全員がやる“練習のスキマに行う時間の切り売り労働”では得ることができない知識や経験、人間関係も涼馬には身につけて欲しいと思った。
人間としては本当に成長して、強く、優しく、逞しくなったと思う。
でも現時点では、格闘家としての結果は出させてあげられなかった。
自分も選手だったので、格闘家はつまるところテメェ次第。どんな優秀なコーチでも全員を最強にしてあげることはできないというのは重々承知ですが
あの時涼馬を誘ったのは俺で、選手として強くしてあげられなかったのも俺なので
涼馬に対してもそうだし、普段は滋賀から見守ってくれていて毎回試合会場にも駆け付けてくれる涼馬のお父さんとお母さんに対しても申し訳ないなという気持ちはデンバーに来てからも胸につっかえてる次第であります
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ということで
“格闘家石井涼馬は休業” の申し出が本人からあり、僕は受理しました。
もしかしたらまた格闘家の道に戻るかも知れないし、新しいフィールドに挑戦していくのかもしれません。
ただとりあえずの間は変わらずINSTITUTEでは働いておりますので
INSTITUTERの皆さん!
ぜひ人生の岐路に立った石井涼馬の人生に触れ話を聞いてみてやってください
「石井涼馬のパーソナル指導受けられますか?」のお問い合わせお待ちしております(今日はただこの一行が書きたかった)
今後の彼がどうなっていくにせよ、、
涼馬が地元を捨てひとり上京し不安と闘いながら
報われないかもしれない場所
そこで必死に挑戦した経験だけは彼には残ります。
そして俺はそれを見てた。頌貴も見てたし光祐も見てた。
いつも言いますが僕は格闘技を小手先の技術や目先の勝敗だけでジャッジして見るものじゃないと思っています。
自分は格闘技にその選手の生き様を見てる。
涼馬が報われないかもしれない場所で懸命に生きた姿は、多くの格闘技ファンには届かなかったかもしれない
でも少なくとも俺は、キミの格闘家としての生き様を大切に自分の胸にしまっておきます。
