「ファンの人達もそうですけど、岡田さんとか…何よりここまで僕をずっとサポートしてくれた周りのみんなに申し訳ない」
と泣きながら話す彼に師匠は
『申し訳なくなんかないよ。謝る必要もないよ。』といつものように優しく返していました。

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皆さんお久しぶりです。
錦糸町パーソナルトレーニングジムINSTITUTE代表の岡田遼です。
10週間ほど日本を留守にして、アメリカでコーチ/トレーナー/練習パートナーとして出張INSTITUTEを敢行し、挑戦者クルーの1人として世界最高峰のUFCのタイトルマッチに挑んで参りました。
結果は多くの方のご存知の通りです。
さて、基本的に痛いことと苦しいことしかないこの競技ですが
その中でも痛みランキングのダントツ1位があります。
カンナの引退パーティーの時のスピーチでも同じ話をしましたが
この競技で選手やっていて何より1番痛いのは
顔面をブン殴られることでも、蹴りをブチ込まれることでも、関節を伸ばされることでも、頸動脈を絞めつけられることでもなく
敗北した際、
自分の半径3m以内にいる大好きな人達の心の底からの
「勝って欲しい」という気持ちを裏切ってしまうこと
です。
勝って結果をもってその人達の想いに報いることが叶わなかった
誰にどんな言葉を投げかけられようとも、とにかくコレがめちゃくちゃ痛い
1人の時間、夜寝る前、朝起きた時、みんなの顔が浮かんできては襲ってくるその痛みにきっと今も彼は悶えている。
だからウチのオヤジは
『負けた時のその痛みは全部テメェで背負うしかない』
と、どこにも逃げ道はないとはっきり言います。そしてそれが敗北だと。
師匠の受け売りですが自分も同じことを彼に言いました。
この痛みは自分で背負って歩いていくしかない。
ただ、今彼が受け止めてる痛みは俺如きが現役生活で味わってきた痛みの何十倍〜何百倍のものです。
どれほどの痛みなのかは想像を絶しますが、、どうすれば癒えていくのかも僕は知っています。
その傷は再び立ち上がり勝つことによってのみ蒸発していってくれる…
何をしててもズキズキ痛むだろうけれど今はその時に備えてただゆっくりと心と身体を休めて欲しい。
俺のも含めみんなの夢を背負って、、長期間のHard work本当にお疲れ様でした。
以下、乱筆おわりに岡田の雑感の一部を書き殴りますが
ロイバル戦でも垣間見たけれど
今回改めてMMAファイターというか
平良達郎という男の深淵を見ました。
どれだけダメージを受けてもどれだけ劣勢でも1ミリ足りともブレない執念というかもはや怨念と形容して良いほどの凄まじい勝利への渇望。
試合中何度もうダメだと思ったかわからない。
その度にアイツの心が折れてないか心配したこちらが恥ずかしくなるくらいどの瞬間においても彼は自分を疑ってはいなかった。
どんな窮地でも勝利への道筋を見つめて逸らさない
心も身体もボロボロの状態のはず4R終わりの最後のインターバル、
セコンドの僕らを安心させるためのポーズでも強がりでもなんでもなく、
彼は「勝てる」と確信めいた顔してニヤついた。自分はあのケージ内で震えた
レフリーが止めるあの瞬間まで、これを凌いだら俺のターンだとアイツは思っていた。
自分の少ない人生経験の中では1番の、、恐ろしいほどに強固な精神力をこの目で見せていただきました
光祐と僕らが社訓に掲げるDeterminationの最上物を。
敗けて尚、彼の試合が沢山の人の心を揺さぶるのは闘いを通じて達郎のあの魂が透けて見えるから。
人の心を動かすのは人の心だ
松根さん仕込みの流れるように美しい技術の数々、
生まれ持って備えた手足が長いあの骨格、
日々の地道な努力を継続して行えるdisciplineさ、
知的好奇心や探究心、主観、客観、俯瞰の視点分け、
素直さ
“諦めねぇド根性”
自分の全てを賭けて臨んでそして散った大きな大きな挫折経験
やっぱりどう考えても彼はMMAファターとして王になる為に必要な資質や経験を与えられ続けてるように
自分には映る
MMAの神様に「ほら、達郎、もう一周してきなさい」と宣告を受けたばかりですが
やっぱり俺は
平良達郎はUFCチャンピオンになる男である
という仮説をどうやっても疑うことができない。
