難の無き人生は無難な人生、難の多き人生は有難い人生

2022/12/3

先週の11月27日に開催されたプロフェッショナル修斗後楽園ホール大会

普段は姉妹店の船橋店でトレーナーをやってくれていますが錦糸町TOKYO INSTITUTEにも指導に来てくれる内藤頌貴が出場し見事3Rを闘い抜き判定で勝利しました。

最後に勝利したのがコロナが始まった頃の渋谷大会でのKO勝ち。

そこから2年半…頸椎ヘルニアに苦しみ思うように練習もできずに試合結果もなかなか振るわない辛く苦しい時期を過ごしました。

もう5年前になりますが

船橋のパーソナルトレーニングジムがOPENしてから軌道に乗りはじめ、もはや今いるスタッフだけでは回らないと思い一緒に働いてくれる人を探しはじめました。

当時は後輩の千葉大学のスポーツ科学過程軍団でスタッフを固めていたので多分そこから拾うこともできたのですがパラエストラ鶴屋道場から自分のように選手として活動している人間を、練習時間は担保した条件で迎えたいと思い真っ先に頭に浮かんだのが内藤頌貴でした（あと征矢）。

それから鶴屋師匠に事情を話し

『内藤（か征矢）を船橋にください』と直談判しに行って

「内藤ならいいよ」とお許しを得たので（笑）

その日から必死に内藤を口説き,当時本人は色んな選択肢で迷っていたようでしたが

最終的には船橋のパーソナルトレーニングジムで僕と一緒に働いてくれることを決めてくれました。

経験もないしある程度は出来上がっている環境に飛び込んできてくれたので最初は見てるこちらが心配になる程そして申し訳なくなる程、お客さんにもスタッフにも毎日毎日とてつもなく気を使い続けてましたが真面目な性格と人の良さと持ち前の海のように深い優しさですぐに皆さんから信頼を得て今では船橋のパーソナルジムのメイントレーナーです。

ですがトレーナーである前にプロの格闘家です。

僕が誘って一緒に働いてもらっているのに格闘家としてのキャリアには傷がついてしまうこの2年半の日々に悔しさと申し訳なさを感じていました。

もともと格闘家としてのキャリアは数度に渡る目の怪我等々、苦難多き競技人生ですが特にこの2年半の苦しさは筆舌尽くし難いものだったと思います。詳しくは書きませんが色々なことがありました。

もし自分が彼の立場だったら彼と同じように周りに振る舞えるだろうか？自問する日は幾度となくありました。

それでも我慢強く辛抱強く前に進み続ける彼には尊敬の念しかありません。

とは言えまだまだ彼の冒険は続きます。

彼の目標地点はここではないはず。

あぐらをかかず、また一緒に新しい領域を貪るように学んで共に成長していけたらと思います。