I truly believe we made a right decision
2023/6/24
努力ではどうしようもできないことがある。
不如意で理不尽なことに直面し、どう考えても納得できないことに出くわす。
この試合の為に、あの達郎が、、
なんと1人でコロラドまで行き、エレベーションファイトチームで1ヶ月半のキャンプを張り
帰国後も格闘技にひたすら向き合い続けて作ってきました。
今の達郎は一年前とは比べ物にならないほど強いです
最後の減量も色んなものを削って削ってきっちりやり抜いて
計量もパス!
ここまで完璧に仕事して、あとは金網の中で相手を仕留めるだけとなったところで
対戦相手が体重を落とせないとの報。
当然、達郎はファイターだから試合をやりたい。
が、計量オーバーしてることがそもそもルール違反なのに3lbsの大幅オーバー
更に計量時間はエキストラタイムがあるのにも関わらずリミットギリギリまで落としに行く努力すら見せない相手
このままリカバリーして体躯を大きく保ち試合する気満々
ちなみにこの対戦相手は前回もそのパターンでKO勝ち
格闘技は体重差がパンチ力や組み力に打たれ強さタフネスに大きく影響します。
常に危険と隣り合わせの命に関わるこの競技だからこそ階級制です。
あなたがセコンドならば、このクソほど舐めた相手ごときに大幅体重アドバンテージを与えて、ルール違反を黙認して、まだ23歳の未来あるそして自分の家族のように可愛い大事な子を金網に送って試合させますか?たとえこのハンデを背負ってでもやれば達郎が勝つのはわかってる。でもそういうことじゃない
俺達がやっているのは喧嘩じゃないし暴力イベントでもないMMAという世界中で愛されている競技で
ルールの中でルールに則って競い合うスポーツなのにどうしてルールを守らない奴をわざわざこちらがOK出して世界中の憧れのUFCで、いずれは必ず王者となる本物のウチの子と試合をさせてあげなきゃならんのか…
俺は絶対にNO!松根さんもNO!達郎のマネージメントのIridiumジェイソンもNO!
ただ達郎だけがやりきれない思いを抱え何度も目に涙を浮かべながら「やりたいです…」と
話し合いは長引きました
何も悪くないのに自分の試合を楽しみにしている日本のファンの皆さんに申し訳ないと口にする達郎
達郎と寄り添いながらも達郎を守るためにどうしても達郎の意とは反した事も話さなければいけない松根さん
こんなに胸が張り裂けそうになる事はない。
宿に帰ってからもそして一晩経った今も彼の心の整理なんてつくはずもなく…
今日の試合は消滅しました。
ただUFCフライ級のマッチメーカー、ミックメイナードが直接達郎に次戦の話もしてくれてすぐに達郎の次戦は決まりそうです。
昨夜私寝てたら起こされて私のベッドに寝そべって何度も何度も彼はあ〜日本のファンの人達待っててくださいと呟いていました
このBlogを読んでいる数少ない読者の皆さん是非とも待っていてあげてください。
あいつ今とんでもなく強いですから。
今回金網の中で戦って経験値を拾い、試合して今の自分の実力の答え合わせをすることは叶いませんでしたが
選手として、そして何より人間として、男として
今回の経験は達郎をまた格段に強くします。
いつかあの時のこの苦水をすすり飲むだけの筆舌尽くし難い経験をしておいて良かったなと思う日が必ず来るはず。俺はそう信じてる。
今は腑に落ちないかもしれないでも
この決断をしたキミを心の底から尊敬するし
I’m proud of youだしI’m with youだぜタツ
また強くなってこ
パーソナルトレーナー/オーナー
岡田 遼
錦糸町駅から徒歩4分のパーソナルトレーニングジム「RYO OKADA TOKYO INSTITUTE」。
オーナーの岡田遼によるトレーニング情報などを更新していきます!