夢と現実の桶狭間 | RYO OKADA TOKYO INSTITUTE|リョウ オカダ・トーキョー インスティチュート
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夢と現実の桶狭間

香川から上京してきた当時18歳の少年

大学入学と共にパラエストラ千葉に入門(私と全く同じ)

毎日、毎日みんなにボコられて(私と全く同じ)

でも毎日練習に来て、練習したいからバイトも生きていくギリギリしかしないので

Always金なくて大学の寮から追い出された時は道場に寝泊まりしたりしていました。笑

ただ練習は凄い真面目で、、『岡田さんあの技どうやってやるんですか?』と練習の居残りタイムでいつも積極的に質問してきて「お前はまだその段階じゃねぇんだけどな。。もっとベースの技術早く覚えて欲しい」とか思いながら、、でも目をキラキラさせて聞いてくるものだからよく教えてました。

そして知らない技術を教えてもらったらすぐメモをとれ!

聞きっぱなしで右から左ですぐ技のディティール忘れるからいつまで経っても上手くならないし技術の引き出し増えねぇんだよ。適当に格闘技やってんじゃねぇぞ

という超口うるさい岡田先輩の方針にも納得してくれたのかわかりませんが

いつも練習後は更衣室でメモをとっていて…あぁこいつは伸びるかもなと思ったのをよく覚えています。

私の隣が彼

そんな彼の練習に対する姿勢を評価してなのか?ある時、扇久保先輩がまだプロでもなんでもない彼の事を『笠井はチャンピオンになるかもな…』とスパーが終わってから私にボソッと言ってくれた事もありました。

そんな彼はプロ修斗のライセンスを取得するべくアマチュア修斗に出場を続けました。

地元の香川選手権優勝→全日本選手権の出場権を獲得!

関東選手権優勝→全日本選手権の出場権を獲得!

アマチュア修斗は毎年一年に一回、地方選手権の優勝者達で争う全日本選手権トーナメントがありそこで優勝したり入賞したり良いパフォーマンスを見せると修斗のプロライセンスがもらえて晴れてプロシューターになれる仕組みです。

10数年前の全日本選手権で泣きじゃくる岡田遼と優しい眼差しの松根先生

笠井は2度全日本選手権に出場しましたが、2回とも一回戦敗け。

遂に大学在学期間中にプロになることは叶いませんでした。

となると、襲ってくるのが夢の格闘家としてのファイター人生と、就職し普通の人生を生きる選択肢です。

当時僕もその選択肢に襲われたので彼の気持ちは痛いほどわかるつもりです。

そして彼は後者の道を選択、大学卒業と同時にパラエストラを卒業し就職の道を選びました。

寂しいけれど、正解だと思います。

「最後の全日本選手権で優勝してたら格闘技の世界でチャンピオンを目指す道を選んでたかもしれません」

との彼の言葉を聞いてあぁコイツのこともっとみてあげてればな…と自責も湧いてきましたが、でも俺もまだ現役で俺はNotコーチです。申し訳なくやるせ無い気持ちになりつつもこれも格闘技。これも人生だと。。ごめんな笠井。。

そんな経緯でパラエストラ卒業の挨拶に彼が錦糸町ジムに来てくれました。

ありがとう!!

目指していた夢への挑戦を続けるか、諦めるかの瀬戸際に立っている人がいる。

「あともう少し頑張ってみたら」「キミならきっとやれる」「がんばれば夢は叶う」…etc

という優しい言葉を人は好みがちですが

のちのちの人生を考えると、

成功する人間がほんの一握りの厳しい世界で、かつ自分が決めた一定期限内に結果が出なかったモノで、かつこれからの先の見通しも甚だ不確定なものに無責任な言葉を並べて更に長い年月をかけさせて結果として時間を多いに浪費させてしまうのもまた残酷です。

「がんばれば夢は叶う」と口に出す生存者の背後には「頑張っても夢破れた」人達が存在します。

続けるも勇気、区切りをつけるのも勇気。

しかもどちらかというと

大好きなものにスッパリと区切りをつけることの方が難しいです。多くの人がダラダラ続けてしまうもの。

特に格闘技は中毒性が強くて男を狂わせます笑

その決断をした笠井をマッチリスペクト。

あんまり面倒見れなかったけど、パラ千葉を離れた今後も可愛い後輩です。

またいつでもINSTITUTE遊びに来いよ!!

やっぱり格闘技やりたくなって戻ってくるもよし

これからの新しい人生で新しい幸せ見つけて生きていくのもよし。

とにかくI wish your 人生幸福

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