20代を修斗のチャンピオンになることに全振りした私（29歳でギリギリ戴冠）

夢だったチャンピオンにようやくなった…と喜びも束の間

その後に襲ってくるのはいつも通りの朝と、特には人生は変わらないという現実。

「自己満足の世界なんだよね、格闘技やってない人からしたらさ、チャンピオンだからなんなの？て感じじゃん」by魔裟斗

格闘技に人生を懸ける。実に美しい。

が、この職業は人生を丸ごと保証してくれるものでは無いのでいつかはグローブを置く時が必ず来ます。

そしてそこからの第二の人生において

若かりし日々を格闘技に捧げやっとの思いで習得して得意になった「ヒトをやっつける技能と技量」

いったいぜんたい果たしてこれは社会に出て何の役に立つの？笑

とこれは20代からうっすらずっと思っていました。

そして今、引退はしていないものの起業し会社としてジムを2店舗経営していく中で格闘畑の外の世界とも多く接するようになりました。

取引先の銀行様や、政策金融公庫様や東京保証協会様等々…そこで出くわしたことは

格闘技や岡田遼とは縁もゆかりもない外の世界のオトナの方々が、意外にも格闘技にBETしてた岡田遼のあの日々の「経験」を評価してくれた事でした。もっと冷たく評価されあしらわれるものだとばかり思っていたのでコレは昨年とても驚いたし嬉しかったし外界の皆様に評価していただけたそのおかげで今の錦糸町&船橋2店舗体制があります。

さらに現在は自分達の後に続く後輩達やこのジムに来てくださる方々も僕の「経験」を買ってくれます。

あの頃、果たしてこの「経験」はいつか何かの役に立つのかしらと思っていた若き日の僕へ。

何一つ無駄になることは無いからどんどん時間と金をモノでなく経験に費やしてください。

と、いうことで

最近これまた僕の経験してきた事をただお喋りするというお仕事がありました。

いよいよ来週に迫ったRoad to UFC2in上海！！

我が鶴屋道場からは鶴屋怜、そして神田コウヤが出場します。

その大会に差し当たりU-NEXTにて事前番組の撮影がありました。

共演者は

Road to UFC1で見事優勝しUFC本戦契約を勝ち取った中村倫也選手

そしてUFCで14戦、ランキング5位まで上り詰めた水垣偉弥さん

倫也くんとは昨年のRTU1の一回戦のシンガポール大会で一緒だったので現地で試合前に練習したり、TRIBE TOKYO MMAのプロ練で一緒だったり、年明けにはラスベガスで一緒に食事したりして親交はありましたが、水垣さんとは実はお初でした。

水垣さんはドミネーター君や岡田遼の生息地である「院まで行ったけど何故だか格闘技やっちゃった人間地帯」の元祖！大学院卒ファイターで、修斗からWECを経てUFCに行かれた業界の大先輩！！

同じ階級だったこともあり当然私は昔から水垣ウォッチャーでした。

ここで水垣さんの凄まじさを述べますと

過去の対戦相手達がミゲールトーレス/ユライヤフェイバー/ドミニククルーズ/コーディガーブランド/ハニヤヒーラ/現UFC王者アルジャメイン・スターリング…

正真正銘の「紛うことなき」世界の怪物達と闘い続けUFCで14戦も渡り歩いてきたホンモノです。

恐らく水垣さんは日本人選手史上最も世界のトップofトップなやばい奴らと拳を交えてきた人と言ってもいい方だと思います。

水垣さんの現役時代

この世界の頂の付近で勝つ度にいつも涙を流している姿をみて

こんなにも懸けていて、こんなにも追い込まれているんだと…ただただ尊敬の眼差しで見ていました。

そんな水垣さんと昔のUFCと今のUFCの話、あの選手のあんな話やこんな話ができました。サイコー

本番始まっても倫也君を交えて大盛り上がり！

撮影収録は大幅に長引いてしまい

U-NEXTのスタッフさんも途中

『これ、、本編とは別に裏話回を作った方が再生回数まわるんじゃない？笑』なんて。。

ということで近日中に本編Road to UFCの見どころ紹介番組はU-NEXT格闘技チャンネルにて公開です！

途中途中で挟まれる我々のいろんな裏話をぜひお楽しみに！（編集の方大変だろうな…あの話はカットされてますように。。）

あの日々にただがむしゃらに積んできた経験が今に活きている。最近特に感じます。

最後にバカボンドのおばばの名言を添えてこのブログを終わります。

「ただ真っ直ぐに一本の道を進むは美しい。

じゃが普通はそうはいかぬもの。

迷い。間違い。回り道もする。

それでいい。

振り返ってご覧

あっちにぶつかりこっちにぶつかり迷いに迷ったそなたの道は・・・」

今週から上海出張です。ご迷惑おかけします。

経験と知見を蓄えて帰ってきます。